大ヒット商品「さよならダニー」誕生秘話

店頭の棚は取れない。では、どうやって売るか。

イースマイル社の仕事には、2016年頃からマーケティングサポーターとして参加しています。担当しているのは、主にネーミング開発やパッケージデザイン、WEBマーケティングなどの“製品が完成してから”のプロセス。「さよならダニー」の開発プロジェクトも、まずは仲村社長から黒いスポンジを見せられたところからはじまりました。生きたダニまで捕獲できる画期的な商品ということはわかりましたが、スーパーやドラッグストアなどの棚はすでに競合商品でいっぱいで、置いてもらうことは不可能だということ。ならばWEBから切り込んでいこうという戦略を立てました。

一度聞いたら忘れないネーミング「さよならダニー」

ネットを閲覧している人の目につき、手がとまり、気になるように。ネーミングはとにかくわかりやすく、インパクトがあって、印象に残るものとして、膨大な候補の中から「さよならダニー」に決まりました。パッケージは、かわいいダニのイラストをあしらったポップなデザインに。最初から店頭に置ければ、本物のダニの拡大写真などを載せるかもしれませんが、愛される製品に育てるために親しみのあるビジュアルにしました。ネットコンテンツは反応を見て、検索でヒットするキーワードをどんどん変えていきます。たとえば「子どものベッドに使っても大丈夫か？」という疑問が寄せられたら「子どもにも安心」という切り口で編集する。そうしながら、徐々にインターネットの検索結果で上位に表示されるようになりました。こうしたアプローチはWEBマーケティングならではの強みだと思います。

ネットでの売上げやクチコミによる支持は、店頭の定番採用につながる。

しだいに、実際に使用された方のクチコミが増えていき、それを見た人が購入されて、という流れができ、売り上げは飛躍的に伸びていきました。オンラインショップの販売実績をもとに店頭の棚も確保しやすくなり、現在では、あちこちのスーパーやドラッグストアでも見られるヒット商品になっています。確かな効果を実感できる製品なので、売れる状態は一過性ではなく、お客様に支持される定番商品になると思います。このように「製品を育てる仕事」はとてもおもしろく、エキサイティングです。現在も、新しいプロジェクトが稼働中。イースマイル社とのコラボレーションで様々なイノベーションを起こせると思います。